縫製職人から工房長へ

社員インタビュー 水沼工房長

ファッション業界に
興味を持ち出したキッカケ

ファッション業界を目指すようになったのは、繊維工学を勉強していた高校生の時です。
その後、デザイナーやディレクターを目指し、ファッション専門学校のスタイリスト科に入学。
しかし、入学3か月で挫折しました。
理由は、スタイリストになるには、アシスタントの経験が必要ですが、激務の割に、月給2~3万といった現実を目の当たりにして、自分には目指せないと思ったためです。
実際、スタイリスト科の480名の内、スタイリストになれたのは、3~4名でした。

縫製職人を目指すようになったキッカケ

縫製職人を目指すようになったのは、スタイリストを諦めた後、文化祭のファッションショーで衣装縫製に携わった時に、ボタンの穴かがりを先生に褒めてもらったのが最初です。
とても単純な理由でした。

卒業後、デザイナーズブランドで縫製職人に採用されました。
縫製の仕事が面白くなったものの、より正統派のフルオーダースーツの縫製に携わりたかったので、フルオーダースーツのテーラーへの転職を模索しました。

最初に応募したテーラーの店主が、実は勤務していたデザイナーズブランドのオーナーと知り合いで、そこの人は採れないと門前払いでした。
その時に言われたのは「会社が、あなた一人を育てるのに、どれだけの投資をしてきたのか、考えてみなさい」ということ。
その当時には分かりませんでしたが、今はよく分かります。
ですので、人材採用の時には
「あなた一人を雇うのに、最低でも一年で500万円の投資が必要。それは、他のベテランの方々に分配できたはずのお金でもある。それを分かった上で、働いてほしい。」
とお伝えするようにしています。

エイワ縫製に入社

その後、エイワ縫製に応募したら「仕事が細かいね」と褒められ、採用が決まりました。

当初は、エイワグループ縫製の工程の中で働いていました。
当時は、まだ丸縫い縫製職人を育てる方針でしたので、丸縫い縫製職人を目指して、必死に働き、丸縫い縫製職人の育成プログラムに入ることが出来ました。

入ることが出来て、まず感謝しました。
ただし、丸縫い縫製職人の育成プログラムに入れたとしても、実際に成れるかは本人次第でしたので、文字通りですが寝る間も惜しんで、縫製をしていました。
その中で、技術とスピードが付いてきて、これならば縫製職人として生活できると思えました。

あの時も、その後も、丸縫い縫製職人として独り立ちできそうだったのは、私一人だけでした。
その結果を見てみても、丸縫い縫製職人を育てるのではなく、エイワグループ縫製を昇華させるという会社の方針転換は正しかったと思います。
エイワグループ縫製の品質の高さを更に高めるため、丸縫い縫製の技術の中でも良いところは取り入れたいと思っています。

工房長の打診を受けて

そして、縫製職人として生活できると思った矢先に、工房長の打診を受けました。
私にとっては寝耳に水でしたが、上の方からお願いされて、それを断るというのは、私にはできませんでした。
下の人が、上の人を支えるというのは、大切なことだと思っていますので。
右腕として使ってもらいたいと思っています。

自分は工房長として、まだ自信はありませんが、副社長から「水沼さんに、工房長になってもらって本当に良かった」と言ってもらえていて、嬉しいです。
工房長という立場は、丸縫い縫製職人とは異なり、ただ目の前の製品を縫製すれば良いのではなく、お客様・店舗・工房内社員といった人たちを考える立場です。
それにあたり、自分にはコミュニケーション能力が活かせるので、良かったと思っています。

私は今33歳です。
「若いのに工房長というのは大変でしょう?」と言われることもあります。
たしかに大変な部分もあります。
今の経営陣は社員のことを考えて動いていることがハッキリと分かりますし、必要なサポートもしてくれるので、やりやすいと思っています。

これからについて

今後は、銀座英國屋ブランドを、もっと誇れるブランドにしたいです。
自信を持って、エイワ縫製で働いていることを言えるようにしたいです。
その意味で、会社の目標に「社員のご家族に応援される会社」が入っていることは、嬉しいです。

それを実現するためには、まず給与水準の向上を目指します。
そのため、給与の配分原資となる利益の向上が重要になりますので、お客様から「エイワ縫製のオーダースーツだからオーダーしたい」と仰っていただけるような製品作りに邁進します。
そのためには、私自身の問題解決能力も高めなければなりません。
頑張りたいと思います。

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